患者さんに間食カードを手渡し、普段間食で口にする機会があるものを頻度別にマットに並べてもらいます。(お助けカードは、後で使うので渡さないようにして下さい。)
今回は、20代男性Kさん(仮名)の事例を使ってご紹介します。数年ぶりに虫歯の痛みで来院、大学卒業後、就職してから急速に大きな穴の開いた虫歯がいくつもできていました。
カードを並べ終わってから、具体的にどんな時に口にするのか聞いてみました。
普段清涼飲料水を飲みながら仕事をしているとのこと。お菓子も仕事中にちょこちょこ食べるそうです。
ポイントとして見るところ
- 毎日飲食するもの、2・3日に1回飲食するものにどんなものがあるか
- 1.に砂糖を主成分とするものをどれだけ食べているか
Kさんの間食指導のポイントは、清涼飲料水です。
毎日無意識に飲んでいる飲み物には砂糖がたくさん入っています。1日に何度も飲むことで歯が脱灰する頻度も増えます。
今回はお助けカードから、この2枚のカードを選び患者さんと一緒に虫歯予防対策を考えました。
- 仕事中にだらだら
- フッ化物洗口をする
スナッキングカード実施から5ヶ月経った現在も仕事中、糖分の入った間食は昼食後だけにしているそうです。
スナッキングカードはポジティブ間食指導を目指しています。
スナッキングカードを使った間食指導は、甘いもの全部やめる必要はありません。
その人の虫歯のリスクを高める飲食物を優先的に頻度を減らすことで、虫歯になりにくいお口づくりのお手伝いをします。